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Karl Kani Golf presents

ON-ROUND
LESSON

〈カールカナイ ゴルフ〉と契約する山形陵馬プロのスペシャルレッスン第4弾は、プロが普段行なっている練習についてヒアリング。ベーシックなレッスンだから、初心者でもぜひトライしてみてほしい。

ツアーを通じて自分のペースを保つことの大切さと難しさを痛感。

――まずは2019年を振り返ってみていかがでしたか?
「前半は中国でツアー、夏以降はAbemaツアーをすべて敢行しました。目標としては優勝を掲げていたのですが、初めてすべてを回ったこともあり、課題が残った一年でしたね。特に毎週やるので、体力面に不安が残りました。自分の中ではきちんとできているつもりでもやはり疲労が蓄積されていたり、その結果途中でケガをしてしまったりと“ペース配分”ができていなかった点を大きく反省しています」
──では今年のポイントはまず“ペース配分”ということでしょうか?
「9〜10月に6試合というピークを迎えるのでまずは体調面を整えて全試合全力で臨むことが大事。その上で、コーチとスイングを特に意識しています。前半戦の波は、そのままスイングやショットのムラが直結しているんです。ショットが散らかってしまう原因に、スイングが安定していなかったことがあったので、後半はスイングの安定を目指しながらフォームチェックを入念にしているところ。

スイングを安定させることは、練習量や精神力など自分との戦いともいえるので、そこをストイックに追求していきたいですね」
――今回のレッスンですが、山形プロの普段の練習をもとに読者が参考になるようなポイントをお願いできればと思っています!
「わかりました! 今回お教えするポイントは大きく3つ。みなさんが練習しやすくプレーに直結するであろうドライバー、パター、アプローチで実際に僕が心掛けていることや実践している練習方法をお伝えできればと。まずドライバーに関しては安定して飛距離を出すために意識していること。次にパターは単純な動作をいかに定着させるか。最後にアプローチは自分の距離を体に染み込ませるための訓練というところでしょうか。なかなかグリーンで練習はできないかと思いますが、打ちっぱなしなどでも意識できることなのでぜひご参考に」
――山形プロはどういった意識でこれらを行なっているんですか?
「やはり自分の土台、として考えているポイントですね。 僕の場合は短い距離から長い距離へと練習していくので、ドライバーは最後にちょこっと調整するだけなんですが、その分短い距離はしっかりと固める場合が多いです。上手い人はやはり短い距離が崩れないので。どうしても華やかなドライバーショットをたくさん練習してしまいがちですが、実際にスコアを縮めたいのであれば短い距離のパターやアプローチを体に染み込ませる訓練をすることが上達への近道となるはずです。地道に練習していきましょうね(笑)」

8方向の短距離を確実に決める“サークルドリル”

「カップを中心に1mくらいで8方向にボールをセットします。その8球を2周、きちんとカップインするように練習してみてください。これにより確実に決めたいゾーンをどの角度からでも入れることができるという自信にもなります。間髪入れずにポンポン打ちましょう」

“4方向×3種の距離”から打って正確な軌道を

「サークルドリルが終わったら次はこちら。4方向に絞って1〜3mと距離を変えたトレーニングです。紐を使ってやることもあるのですが、この目的は軌道を正すということ。サークルドリルとともにやることでパターに大切なメンタル強化にもつながるいい練習方法ですよ」

地面や身体の外側を“押す”感覚を意識して

「ドライバーで大切になるのはスピードと遠心力です。そのためには大きいスイングを意識する必要があります。そこでショットを練習する際に意識していただきたいポイントが、外側へと“押す”感覚を手に入れることです。特に振り上げの際は、足と体の体幹を感じながらプッシュする感覚を持つことで腕がしっかりと伸びて大きなスイングができるようになります。同じようですが“引っ張られる”という意識にしてしまうと体が流れる恐れがありますので注意してください」

距離感を知るために“刻んで”ショット練習

「最後にアプローチの練習ですが、僕の場合は短い距離を刻んで練習しています。大前提として“しっかり打ったときに自分がどれほどの距離となるか”を把握していることがまず重要。それを把握した上で3パターンほど距離を変えてトレーニングを積むことで、スイングの強弱を体に染み付けることができるようになるはずです。テイクバック○時、フォロースルー○時という認識方法がわかりやすいと思います。慣れてきたらこの距離をランダムに打つとより実践的ですよ」

  • テイクバック
  • 10時
  • フォロースルー
  • 2時

「意識としては肩から肩へ。このショットをベースに組み立てて距離を短くしましょう」

  • テイクバック
  • 9時
  • フォロースルー
  • 2時

「フォロースルーを一気に弱くしてしまうとショットが上がらないこともあるので注意!」

  • テイクバック
  • 8時
  • フォロースルー
  • 3時

「60yの方法からテイクバックとフォロースルーをそれぞれ弱くしながら調整しましょう」